脳卒中後遺症
■ 脳卒中後遺症とは
脳卒中後遺症とは、脳梗塞や脳出血の後に残る、 運動機能や感覚、言語などの障害を指します。 代表的なものに、手足の麻痺(片麻痺)、しびれ、 思うように動かせない、力が入りにくいといった症状があります。 これらは単なる筋力の問題ではなく、 脳と身体の連携(神経の働き)がうまくいかなくなっている状態です。 一般的に、発症後は早期からのケアが重要とされており、 とくに回復期における関わりがその後の経過に大きく影響します。 また、脳卒中は再発のリスクもあり、 一般的に1年以内で約10%とされ、その後も一定の割合で再発がみられます。 発症から時間が経過していても、 身体の使い方や神経の反応を引き出していくことで、 動作の改善が見られるケースもあります。
■ 脳卒中後遺症で多いお悩み
- 片麻痺:手足の麻痺・しびれ
- 嚥下障害:飲み込みにくい
- 構音障害:うまくしゃべれない
- 高次機能障害:物忘れ・注意力の低下
- 泌尿器障害:便秘・尿閉など
■ 当院の施術内容
当院では、状態に応じて以下の技法を組み合わせて実施しています。
- 醒脳開竅法:脳機能へのアプローチ
- 神経近傍刺鍼:運動機能へのアプローチ
- 頭皮鍼:機能局在へのアプローチ
※回復を保証するものではありません。状態や経過には個人差があります。
データの見方について
本研究では、脳卒中患者9005例を対象に評価が行われています。
総有効率は、①治癒+②著効+③好転を計算した結果となります。
病態で差が認められなかったことから、病態の違いは、総有効率に影響を与えなかったと結論付けられています。
データの見方について
本研究では、視床痛(中枢性疼痛)に対して、①鍼治療と②薬物治療の比較評価が行われています。
治療後4週間後は差が認められませんでしたが、
治療後8週間後とフォローアップにおいて、差が認められています。
鍼治療のほうが総有効率が高く、中長期的な鍼治療の有効性が示唆されています。
醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)
中国で体系化された脳卒中に対する鍼治療法です。 状態に応じて刺激量を調整しながら施術を行います。
頭皮鍼
頭部の特定部位へ刺激を行い、神経系への入力を整えることを目的とします。 状態に応じて施術範囲を調整します。
神経近傍刺鍼
解剖学的知識に基づき、神経近くへ安全にアプローチする技法です。 痛みや運動機能の状態に応じて施術を行います。
■ 当院の強み
- 脳卒中後遺症の鍼治療法は「醒脳開竅法」と言われるほど有名です。
醒脳開竅法は、手技手法が決まっているため、再現性が高いと言われています。
しかし、操作の難易度が高く、「一定の経験」と「高度な技術」が必要とされています。 - 当院院長は、発祥である天津中医薬大学に4年間在籍し、第一附属病院での臨床研修も豊富に積んでいます。
そのため、日本にいながら本場中国と同じ施術を受けることが出来ます。 - 歩行困難などで通院が難しい場合は、出張にて対応しています。
ご自宅で同様の施術を受けることが出来ます。 - 病状(軽度~重度)・病期(急性期~後遺症期)に合わせた適切な治療戦略によって、症状改善を目指します。
■ 通院の目安
院長コメント
橋口 知光
脳卒中は、脳の回復力(神経可塑性)を考慮して、早期からの対応が重要とされています。 回復期には、神経系の反応を引き出す刺激が重要です。 また、後遺症期(維持期)に入ったからといって、一律に回復しないとは言い切れません。 回復の可能性が残っていることも十分にあります。 そのほか、再発率が1年で10%程度、10年で50%程度と言われているため、注意が必要です。
※重症度や既往歴により頻度は調整します。
施術の目標と進め方
状態に応じて段階的に目標を設定し、無理のない範囲で進めていきます。
ステップ①:少しづつ筋肉が動くようにしていく
ステップ②:大きく連動した動作が出来るようにしていく
ステップ③:無理なく細かい動作が出来るようにしていく
※状態や状況により目標を調整します。
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