五十肩(肩関節周囲炎)
■ 五十肩(肩関節周囲炎)とは
五十肩とは、肩関節の痛みや可動域の制限が生じる状態で、 腕を上げる・後ろに回すといった動作が困難になるのが特徴です。 初期は痛みが強く、安静時や夜間にも痛みを感じることがあり、 次第に肩の動きが制限されていきます。 時間の経過とともに改善することもありますが、 動かさない状態が続くことで関節が固まり、回復に時間がかかるケースも少なくありません。 炎症の程度や可動域制限の状態によって予後が変わるため、 早期からのケアが重要とされています。
■ 五十肩(肩関節周囲炎)で多いお悩み
- 肩関節の痛み:痛みで動かすことができない
- 肩関節の可動域制限:肩関節が動かせない
- 夜間痛:夜寝ている時に痛みが強くなる
■ 当院の施術内容
当院では、状態に応じて以下の技法を組み合わせて実施しています。
- ドライニードリング:局所の圧痛点・トリガーポイントへの刺鍼
- 対側・下肢の特効穴:すね―ふくらはぎの刺鍼
- 三角筋・回旋筋腱板:関連筋への刺鍼
- 僧帽筋・肩甲挙筋・後頭下筋群:関連筋への刺鍼
- セルフケア指導
※回復を保証するものではありません。状態や経過には個人差があります。
データの見方について
肩機能障害スコア(SPADI)の変化量は、ドライニードリングを用いたグループ(G1、G2)と理学療法グループ(G3)の間で差が認められましたが、
ドライニードリングを用いた両グループ間では差が認められていません。
理学療法のみと比較して、ドライニードリングによる肩機能障害の改善が示唆されています。
ドライニードリング
アメリカで体系化された筋筋膜に対する鍼治療法です。 状態に応じて刺激量を調整しながら施術を行います。
■ 当院の強み
- 五十肩は肩関節だけではなく、関連する筋筋膜の問題に直接アプローチをする必要があります。
しかし、表面からの徒手療法や電気治療では、深部まで刺激が届きづらいと言われています。
当院では、鍼を深部まで刺入することで、関連する筋筋膜に直接的なアプローチしていきます。
また、鍼自体は髪の毛ほどの太さのため、身体の負担は最小限となります。 - 患者さんご自身では、肩関節の状態を把握することは難しいとされています。
一つ一つの動作を確認しながら、代償運動の有無・程度、肩関節運動を評価していきます。
また、セルフケアもご自宅で行えるように一緒に取り組んでいきます。 - 病状(軽度~重度)・病期(急性期~後遺症期)に合わせた適切な治療戦略によって、症状改善を目指します。
■ 通院の目安
院長コメント
橋口 知光
五十肩は、発症初期の炎症の程度が、その後の肩関節可動域に影響するとされています。 そのため、早期から痛みや炎症を適切にコントロールすることが重要です。 また、可動域制限がある場合でも、早期から段階的に機能改善を図ることで、 早期回復の可能性が高まります。
※重症度や既往歴により頻度は調整します。
施術の目標と進め方
状態に応じて段階的に目標を設定し、無理のない範囲で進めていきます。
ステップ①:夜間痛などの日常生活に支障がある痛みを軽減する
ステップ②:肩関節の可動域を徐々に拡大していく
ステップ③:発症前の状態に近づけていく
※状態や状況により目標を調整します。
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